頑張っても結果が出ない時期に、どう向き合えばいいのか
高校時代から浪人期にかけて、僕はずっと「志望校に合格する」という目標に向かって、毎日必死で勉強していた。
朝早くから夜遅くまで。休み時間も友達と話さず、参考書に目を落としていた。周りに「頑張りすぎでしょ」って言われるくらい、頑張っていた。
だけど、結果は出なかった。
模試の判定はE、英語も数学も伸び悩んで、何度も心が折れそうになった。
「なんであいつはB判定なのに、自分はまだEなんだろう」
「自分には才能がないのかな」
そんな風に、自分を責めるようになった。
最終的に、僕は挫折して志望校を下げた。
それでも、あの努力は無駄じゃなかったと思える理由
あの頃の自分に言ってあげたいことがある。
「お前、よくやってたよ」って。
結果だけを見ると、負けたように見える。だけど、やってない自分と比べたら、確実に前に進んでいたんだ。
1ページも開かなかった昨日より、1問でも解いた今日の方が強い。たとえ偏差値がすぐに上がらなくても、「やる」という行動を重ねてるだけで、着実に力はついていたはずだ。
それに気づいたのは、ずっとあとになってからだった。
比べるべきは「他人」じゃなく「昨日の自分」
受験って、どうしても他人との比較になる。模試の判定、SNSの報告、親や先生の言葉。
だけど、あのプレッシャーの中で一番大切なのは、「自分と向き合う力」だったんだと、今なら思う。
今、勉強が伸びなくて苦しい人に伝えたい。
「誰かより遅れてる」なんて気にしなくていい。
「前の自分」より少しでも前に進めているなら、それは間違いなく成長だ。
挫折した僕だからこそ、言えること
僕は最後まで走り切れなかった。途中でやめてしまった。
だからこそ、余計に伝えたい。
「もうちょっとだけ続けてみて」と。
あと1週間でも、あと1ヶ月でもいい。やめたくなったら、少し立ち止まってもいい。だけど、「やってる意味あるのかな?」って悩んだ時は、未来の自分が今の頑張りをどう思うかを想像してみてほしい。
たとえ今は報われなくても、あなたの努力は必ずどこかで、自信や強さになって返ってくる。
僕は、それを信じてる。
おわりに:自分だけの「正解」をつくる
努力に「正解」はない。受かれば勝ち、落ちれば負け、なんて単純な話じゃない。
がむしゃらに頑張った経験は、何よりも自分を成長させてくれる。
だからこそ、他人と比べず、自分のペースで、自分の道を歩んでいってほしい。
「頑張っても結果が出ない時」は、自分を責める前に、一歩引いて「昨日の自分」と比べてみよう。
そうすれば、あなたの中にちゃんと積み重なっている「前進」が見えてくるはずだから。